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映画ミセス・ノイズィのモデルとなった事件の騒音おばさんはいい人で被害者だった?その後どうなったか現在についても

2023/10/15
 
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2005年、奈良県の主婦が約2年半の間、騒音を出し続けて近隣の夫婦を精神的・身体的苦痛で通院させたとして実刑判決になった「騒音おばさん事件」。

なんと、2020年5月に映画化され公開されるそうです。

そこで、今回は映画『ミセス・ノイズィ』のあらすじやモデルとなった事件、騒音おばさんの現在について、また実はおばさんこそが被害者であったのではないかという点を調べていきたいと思います。




 

『ミセス・ノイズィ』はどのような映画なのか?

『ミセス・ノイズィ』は、第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映され、その反響を受けて上映館の拡大が決定しました。

監督は、『カメラを止めるな!』の製作で知られるENBUゼミナールの卒業生の天野千尋さんです。

天野さんの作品は、チリ女性映画祭で入選を果たした『うるう年の少女』(2014年)や、結婚をテーマにしたオムニバス『ハッピーランディング』(2016年)などがあります。

主人公の小説家を演じるのは、『さよならくちびる』(2019年)の篠原ゆき子

隣人役を『どうしようもない恋の唄』(2018年)の大高洋子が演じています。

その他キャストととして、主人公の娘役を「Foorin」のメンバーでもある子役の新津ちせが演じました。

今作は、すれ違いから生まれた隣人同士の対立が、やがて社会を巻き込む大事件へと発展していく、というストーリーです。

 

当時、「騒音おばさん」のマスコミ報道には過熱感と偏りがあるのでは、と物議を醸しました。

今作のオリジナル脚本を手がけた天野千尋監督は、下記のようにコメントしています。

「物事は、見る角度によって見える景色が違う。

人も別の角度から見ると悪人にも善人にもなる、そういうことを盛り込んだ映画にしたかった」

「SNS炎上」や「メディアリンチ」など、現代の社会事情や、子供のケンカから国や民族の紛争や戦争まで、あらゆる「争い」という普遍的な真理をテーマにしたかったそうです

 

映画化モデルとなった「騒音おばさん」事件とは?

天野監督も言われていますが、『ミセス・ノイズィ』のモデルになっているのは、2002~2005年に起きた「奈良騒音傷害事件」です。

この事件は、当時海外でも取り上げられ、そのときの「Mrs.Noisy」が今作のタイトルになっているようです。

今から15年ほど前、奈良県平郡町で近隣トラブルが発生しました。

加害者となったのは、以前から平郡町に住んでいた主婦。

彼女は隣に引っ越してきた被害者夫婦に対して、大音量で音楽を流すといった嫌がらせ行為を何年も続けました。

「引越し、引越し、さっさと引越し!しばくぞ!」と暴言を放っていました。

これに耐えかねた被害者側の訴えにより、この主婦は傷害容疑で逮捕され、後に1年8か月の実刑が確定しました。

逮捕される前、ワイドショーはこぞって主婦の「奇行」を取り上げ、バラエティ番組やインターネット上でもパロディ化される事態にまでなり、彼女は「騒音おばさん」の名前で全国に知れ渡ることになりました。

しかし事件後、当時の過熱した報道を批判する声が上がるようになり、いわゆるメディア・スクラムだとして言われるようになりました。

『ミセス・ノイズィ』のあらすじは?

主人公の小説家・吉岡真紀はスランプに陥っていました。

ある日突然、隣の住人・若田美和子の嫌がらせが始まります。

それは日ごとに激しくなっていき、美和子の攻撃に心の平穏失い、家族との関係もギクシャクしていく真紀。

そこで、彼女は美和子をモデルにした小説を書くことで、報復を試みます。

しかし、その行動が予想していなかった事態に発展してしまいます。

2人の争いはマスコミやネット社会を巻き込む大騒動に・・・。




 

騒音おばさんは実はいい人なのかも?

メディア・スクラム

当時、隣人夫婦が撮影した騒音おばさんの動画には、夫婦の声が一切入っておらず、撮影している間も笑っていたそうです。

騒音おばさんが「先にやったのはお前たちだ!」と言っていたりする場面もありましたが、そういったところはマスコミが動画を編集し、夫婦の笑い声などは消し、騒音おばさんの音声のみにしていたこともありました。

騒音おばさんを面白おかしく取り上げて、大事なところを映さないというのも、真実から遠ざかってしまった要因だったのではと思います。

天野監督は、当時のそのような報道の在り方から、「物事は、見る角度によって見える景色が違う。人も別の角度から見ると悪人にも善人にもなる。」と訴えたかったのだと思います。

どちらが被害者なのか

被害者である隣人夫婦は、創価学会の信者でした。

夫婦が引っ越してきた当初、夫婦とおばさんはお茶を飲んだりするような仲でした。

次第におばさんを創価学会へ勧誘するようになります。

おばさんは断り続けていましたが、何度も勧誘され、頑なに拒んでいたことから、夫婦がおばさんに嫌がらせを始めるきっかけになったと言われています。

また、夫婦が嫌がらせをするために集めた30人近くの人も、創価学会のメンバーだったとされています。

なぜメディアはこのことを報道しなかったのでしょうか。

勧誘の仕方や断り方が大事件に発展してしまったのではないかと様々な憶測が生まれていましたが、そこについては、いまだに真実は明かされていません。

 

事件のその後と騒音おばさんの現在

騒音おばさんが逮捕されたのち、別の近隣住民が被害者夫婦に対し嫌がらせを行っていたという情報もあります。

現在は、被害者とされる夫婦は町から転居し、服役を終えたおばさんは元の家で平穏に暮らしているそうですよ。

 

まとめ

今回は2020年5月に公開予定の映画『ミセス・ノイズィ』のあらすじや騒音おばさん事件についてお伝えしました。

日常的に誰にでも起こりえる「争い」という身近でありながら重厚なテーマで、考えさせられる点もある作品ですね。

この『ミセス・ノイズィ』は、新たな社会派映画としておすすめしたいと思います。

書籍も出たので、映画の予習や違いをみるのも面白いかもしれませんね。




 

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