こんな夜更けにバナナかよ(映画)のあらすじや結末!タイトルの意味や鹿野靖明の最後についても
映画『こんな夜更けにバナナかよ』が2020年12月4日、21:00~「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送されます。
この映画の原作は、渡辺一史さんのエッセイ『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』で、筋ジストロフィーを患っていた鹿野靖明さんの人生を描いています。
一般的には、障がい者の方を描いた作品となると、感動的なイメージがありますが、今作は、鹿野靖明さんの人間的な部分が全面に出ています。
超ワガママで目立ちたがり屋で、障がいを逆手に威張っているような雰囲気すらある鹿野さん。
そんな彼とボランティアの方々の関わりを描いた作品です。
そこで今回は、映画『こんな夜更けにバナナかよ』のあらすじや結末、タイトルの意味や鹿野靖明さんの最後についてご紹介しています。
Contents
こんな夜更けにバナナかよ(映画)のあらすじ
北海道の医学生・田中(三浦春馬)はボランティアとして、体が不自由な鹿野(大泉洋)と知り合います。
鹿野は、病院を飛び出し、自ら集めた大勢のボランティアや両親に支えられて風変わりな自立生活を送っています。
鹿野は、夜中に突然「バナナが食べたい!」と言い出すなど、いつも超ワガママですが、自分自身に素直に生きる姿はどこか憎めない、愛される存在でした。
ある日、鹿野は新人ボランティアの美咲(高畑充希)に惚れ、彼女へのラブレターの代筆を田中に依頼します。
しかし、実は美咲は田中と付き合っていて・・・。
鹿野は資格の取得を目指していたため、美咲も影響を受けて大学を目指すことになります。
美咲と鹿野は親しくなっていくものの、鹿野の病状は悪くなっていき、医師は人工呼吸器を勧めます。
しかし、呼吸器をつければ声帯がなくなってしまうため発声できなくなってしまいます。
結局、人工呼吸器をつけることになった鹿野。
ところが人工呼吸器をつけていても発声できると知った美咲は、これを勧め、鹿野は声を取り戻すことに成功します。
一方田中は、医療の域を越えた人間の力を目の当たりにし自信を失い、医学部を中退しようとまで考えるようになります。
鹿野の病状は徐々に悪化し、体はますます自由が利かなくなり・・・。
しかし、そんな鹿野には、生きているうちにどうしても叶えたい夢があったのです。
こんな夜更けにバナナかよ(映画)のタイトルの意味
なんとも変わったタイトルですよね。
このタイトルは、深夜にバナナを食べたい!と言い出した鹿野に、学生ボランティアがつぶやいた言葉です。
普通の人なら自分で当たり前のようにできることを求めるだけで、こんな言葉を投げかけられてしまう。
学生ボランティアの気持ちもよくわかるし、鹿野の生きていくためのたくましさも感じられますね。
そんなひとことがタイトルになりました。
こんな夜更けにバナナかよ(映画)の結末をネタバレ
やがて鹿野は、美咲たちの尽力もあって退院できることになり、退院パーティーを開催し、鹿野はみんなの前で美咲にプロポーズしますが、美咲は「気になる人がいる」とこれを断ります。
その後、鹿野はボランティアたちと北海道の美瑛に旅行に行き、旅行を存分に楽しみます。
ところが車椅子から転倒してしまい、病院に運び込まれてしまいます。
旅行に参加していなかった田中と美咲は鹿野のもとへ駆けつけますが、二人の心配をよそに、鹿野はケロッとしていました。
実はこれは、田中と美咲を仲直りさせようとした鹿野の画策だったのです。
田中と美咲はやっと素直になり、田中は医者を目指し、美咲も教員を目指すことになります。
こんな夜更けにバナナかよ(映画)の鹿野靖明の最後は?
旅行からしばらくして鹿野は英検二級に合格しますが、夢であったアメリカに行くことは叶わぬまま、42歳で亡くなります。
その7年後、田中と美咲は結婚します。
田中は、地域に根差した医療を目指した医者になり、美咲は小学校の教員になります。
まとめ
映画『こんな夜更けにバナナかよ』は、壮絶だけど、笑ってしまう、泣いてしまう作品でした。
鹿野の、障がいを持っていても卑屈な姿勢をまったく見せないたくましさは健常者も見習いところですね。