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映画影裏はゲイの心情を表現?原作からタイトルの意味することの感想や考察も

2023/10/15
 
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映画『影裏』が、2020年2月14日(金)に公開されます。

沼田真佑さんのデビュー作にして、芥川賞を受賞した同名小説が原作です。

主演は、綾野剛さん、松田龍平さんの憂いを感じる俳優2人です。

タイトルの『影裏』もなにか深い意味を感じさせるような気がします。

そこで今回は、そんな映画『影裏』の結末を原作小説からネタバレし、タイトルの意味なども考察していきたいと思います。




 

映画『影裏』のあらすじ

今野秋一(綾野剛)は、転勤により岩手県盛岡市に引っ越すことになりました。

今野はそこで日浅(松田龍平)という同い年の同僚に出会います。

やがて今野は日浅と親しくなり、転勤先での新たな生活は充実したものになっていきました。

しかし、夜釣りに出かけたある日、今野と日浅は些細なことから関係が悪化し、日浅は今野に「人を見るときはその裏側、影のいちばん濃いところを見ろ」と、今までの態度とは一変したきつい言葉を発します。

そして、日浅は朝まで飲もうという今野の誘いも断り帰ってしまいます。

それっきり、今野が日浅と会うことはありませんでした。

 

数ヶ月後、今野は同僚の西山から、日浅は死んだのではないかと聞きます。

また西山は、日浅に金を貸していることも打ち明けられるのでした。

今野は、日浅の実家へ行き、父親の征吾に日浅のことを捜すべきだと話しますが、日浅はすでに家族から勘当されていて、兄の馨も弟のことを見限っていたのでした。

今野は日浅のことを追っていきますが、そこで見えてきたのは、それまで自分が知っていたのとは違う日浅の別の姿だったのです。

 

映画『影裏』原作からのネタバレ

日浅が父親の征吾から勘当されてしまったのは、日浅が父親をだましていたことからでした。

日浅は、大学進学のために上京していましたが、実際は大学には行かずに行っているふりをして学費をだましとっていたのです。

また、日浅は卒業証書を偽造して卒業したかのように見せかけていたのでした。

さらに、卒業証書を偽造した業者が、「息子のやったことを黙っていて欲しかったら金をよこせ」と、父親を脅迫し始めたのです。

そして、父親はやむなく業者に金を支払う代わりに、日浅とは以後関わらないことになったのです。

最終的には、父親は今野の頼みを聞き、警察に日浅の捜索願を出します。

過去の事実を知っても、今野は日浅のことを忘れられず、むしろ彼らしいと思う気持ちが強くなるのでした。

さて日浅は、どこに行ったのでしょうか?無事見つかるのでしょうか?



 

タイトルの意味するものを考察

次に、タイトルの「影裏(えいり)」の意味することを考えてみたいと思います。

 

禅の言葉に由来

タイトル「影裏」は、禅の言葉「春風影裏春風を斬る」という言葉に由来するようです。

「影」というのは光の意味で、斬られそうになった禅僧が、「私を斬ったところで光が春の風を斬るようなものである。実体がないので魂までは滅ぼせない。」という意味で言ったものだそうですよ。

難しい言葉ですが、実体がないもの=今野と日浅の関係、を表すような意味合いを感じますね。

ゲイの心情を自然の美しさと対比

映画では、今野と日浅の二人の時間が岩手の美しい自然や川で釣りをする二人とともにゆっくり流れていきます。

震災により行方がわからなくなる日浅の裏の姿を知ることになる今野の心情が、愛情からなのか友情からなのか、微妙で理解しにくく、風景が美しいほど、心の中の闇の様子が浮き彫りになっていくように感じます。

映画では、故意にこの対比を作り、「影裏」をより際立たせているのかなと思いました。

 

まとめ

映画『影裏』のあらすじや原作ネタバレをご紹介しました。

今野が日浅の裏の顔を知ってもなお、彼のことが気になるのは、ゲイとしてだけでなく彼の人間性に惹かれていたからでしょうね。

感情に突っ込んでいかず、謎を解き明かすこともない、抑制された独特の雰囲気の映画のようです。

ストーリー展開が早いイマドキの映画ではなく、余韻を楽しみながら観れる映画ですね。




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